お金の価値がわかるように…
一人暮らしをするまではお恥ずかしい話ですが、経済的に困ったこともなく料理をしたこともなかったので、野菜の値段などもまったくわかりませんでした。
そんなわたしに母は「できるところまで自分でしてごらんなさい。本当に困った時に連絡してね」と言いました。
「サバイバルだな・・・」と思いました。
最初のうちは張り切って自分で料理をしていましたが、すぐにお金が尽きました!
こんなにすぐお金がなくなるのだとびっくりしました。
野菜や肉などを買えば料理ができると簡単に思っていましたが、もちろん料理のためには調味料だって必要なのです。
そして毎日の献立をうまい具合に考えないと食材を腐らせてしまいます。
そんなこんなの毎日を過ごしているうちに、野菜や肉の値段がだんだんとわかってきました。
同じお肉でも安い部位があることも気付き、工夫して料理をすることも楽しくなってきました。
保存できるおかずをいくつも作ることも覚えました。
冷蔵庫に常備菜を入れられるようになり、それ目当てに友達が遊びにくることがあるほどでした。
一人暮らしで母親の深い愛情を知る
洗濯洗剤やトイレットペーパーなどの日用品の値段もだんだんわかるようになってきて、節約ができるようになりました。
シャンプーやボディソープもとても高いものを今まで使っていたのだ!と反省しました。
ドラッグストアを何件もまわって安いものを買ったり探したりもしました。
そのことを母に電話で話すと、笑いながら「やっとお金のことがわかってきたみたいだね」と言っていました。
母にその話をした後からですが、実家からダンボールで支援物資が届くようになりました。
お米や野菜、地元でしか買えない調味料や食器洗い洗剤、洗濯洗剤、レトルトカレー、シーチキン、お菓子や缶ジュースもありました。
とても助かったし、とてもうれしかったです!
あとから聞いたのですが、「助けることはいつでもできる。だからこそ、ちゃんと自分でいろいろ苦労してみて欲しかった」と。
また、「その気持ちを忘れずやってね」と母に言われました。
その通り、節約や自分の身の丈に合ったお金の使い方をしよう、と思いました。
私にとって、大学時代はひとりぐらしが一番勉強になったと思います。